Depertment of Regional Development

地域マネジメントコース

西田ゼミ

西田ゼミ写真

西田ゼミでは、北九州市の「人」と「街」について考えます。そのことを「経験」と「知識」を結びつけながら学ぶことをねらいとしています。とくにとりあげて検討したいのは、北九州最北端の港街「門司港」についてです。かつて海上交通の要衝として栄えた門司港は、いまは北九州市を代表する一大観光地にその姿を変えています。その変化の歴史の裏には、「光」と「影」があります。多くの見物客が訪れるきらびやかな観光地となったと同時に、そのための開発事業が地域の住民の分断を生み出してきたという側面があります。そんな門司港の現実は、私たちに「地域づくりとは何か」、「まちづくりとは何か」を問いかけています。こうした事例にいろいろな角度から接しながら、北九州市の「人」と「街」、ひいては「地域創生」の難しさとそのための大切な視点について学びます。学生みんなが大いに調べ、語り合うことが、西田ゼミの特徴です。

ところで、みなさんにとって、「経験をつうじて学ぶ」とはどういうことでしょうか。私たちの日々の経験の中には、挑戦、遊び、成功、失敗、挫折、後悔等々、様々なものがあるはずです。その一つ一つが自分を成長させてくれるきっかけになるでしょう。私たち教員は、大学の学びにおいても、この「経験」という側面がとても大切だと考えています。大学ではその経験を、現実の地域の中で培っていきたいと考えています。地域は、私たちにとってまさに「生きた教材」であるということです。「生きた教材」から得られた経験を「言葉」に置き換えることで、それは自分たちにとっての「生きた知識」になるでしょう。そのような知識を積み重ねながら、自分なりの生き方、働き方を模索していってほしい。そんな取り組みをお互いがサポートし合えるようなゼミでありたいと思っています。現実の地域活動は甘くはない。だけど、そんな現実に果敢に取り組みたいと思ってくれる学生たちの入門をお待ちしています。