猪倉農業関連プロジェクト

  

実習紹介

 実習では、農作業を通じて、地域の方々と交流するなかで社会性を養うとともに、農村地域の活性化をはかることを目的としています。

活動では、北九州市の中でも高齢化率の高い八幡東区猪倉町に活動拠点「猪倉サテライト」を置き、毎週末に宿泊実習を行っています。サテライトでは、高槻まちづくり協議会、里山の会部会など地元の方々にご指導いただき、農作物を育てたり、まちづくり活動に参加したりしています。現在では、町内会や高槻まちづくり協議会の一員として、一緒に地域行事などにも取り組んでいます。

また、農作業は、地域に向き合うためのツールでもあり、作業自体が地域の方との共通の体験・話題になり、かつ、採れたものを販売して資金に当て、活動に還元しています。その活動の一環として、地域の方や西村砕石所さん、無法松酒造さんと協働してサツマイモの栽培と芋焼酎を作っています。また、地域の方々と共に、「わいわい市場」という移動販売活動も行っています。

「少しずつ活力を失いつつある地域とどのように関わるのか」、「地域社会に受け入れてもらうアプローチとは」という大きな課題を前に、地域のニーズを聴きながら活動するということが、実習において守るべきスタンスとなっています。現在では、活動が大規模化してきたこと、ニーズがありながら取り組めていない活動も多いことから、活動内容の見直しとスリム化、年間計画を立てた上での戦略的な取り組みが必要となっています。「農業を通じた地域の活性化」は、困難なことではありますが、これからも長期にわたり取り組むべき大きな目標です。

 

実習成果報告

私は、このプロジェクトに入ってすぐの約半年間は、ただ先輩の背中についていき、がむしゃらに行動することで精一杯でしたが、1年生の後半になると活動にも慣れ、「なぜこの活動をしているのか」考えて行動できるようになりました。2年生では、私は猪倉農業関連PJのプロジェクトリーダーを務めさせていただき、高槻まちづくり協議会や猪倉町内会、里山の会といった会議等に参加し、地域の方の生の声、本音を聞く機会が多くなりました。その中で、地域と学生の関係の在り方について考えるようになりました。学生が主役となった活動になりがちですが、活性化をしていくうえで重要なのは、住民が主体となった地域活性化だと思います。私は今年で猪倉農業関連PJに入り3年目を迎えますが、これからは自分たち学生が主役となるのではなく、猪倉・高槻地域の皆さんと共に考え、悩み、地域の皆さんと一緒に魅力ある地域を作り上げていきたいと考えています。

今まであなたは地域の変化を体験した事がありますか?私が人生で初めて地域の変化を体験したのは、地元である熊本県の牛深町が廃れていく変化でした。この体験があり、私自身は地元を元気にしたいと感じ地域創生学群に入学しました。この地創事書を手に取っている方で、そのような体験や思いを持っている方もいると思います。私たちが活動させて頂いている猪倉・高槻地域も高齢者問題など様々な地域課題を抱えています。私は2年間、この地域で活動し、人生で2度目の地域の変化を体験しました。その変化とは、地域を元気にしようとする地域住民の増加です。この変化は、数値としては出づらいですが、地域住民の意識は確かに変わったと実感しています。また、この地域の変化を感じるためには、継続して同じ地域に入り込み、地域との信頼関係を構築することが不可欠です。先輩方から受け継いだ地域との繋がりを大切にし、地域の活性化に繋げていきたいです。