ESDプロモート実習

ESDプロモート実習

 

実習紹介

私たちが暮らすこの地球上には、環境、貧困、人権、平和、開発といったさまざまな問題があります。ユネスコは、市民が地域の課題に向き合い、持続可能な社会を創造していくことをめざす「持続可能な開発のための教育(ESD)」を提唱しています。2006年12月に、北九州市は「国連大学が認定するESDに関する地域拠点(RCE)」に認定され、同年に「北九州ESD協議会」が発足しました。ESDプロモート実習は、子どもや女性を対象とした分野や国際的分野の課題解決を志す学生が集結し、さまざまなアプローチの工夫により、北九州市のESD活動を推進(プロモート)することを目的として活動しています。北九州市には、ESDを推進するために活動する方々が多くいるにもかかわらず、あまりその活動が広まっていないという課題があります。こうした現状を打破し、北九州市が世界を代表するESDのモデル都市となるよう貢献すべく、あらゆる世代に向けてのESDの周知と実践活動の促進に全力を注いでいます。

2017年度より、「北九州ESDアクションプラン2015~2019」を推進するため、ESD協議会は新しい活動体制を始動しました。新体制のもとで、ESD協議会のサブコーディネーターという役割を担い、2016年から2030年までの国際目標である「持続可能な開発目標」(SDGs)の達成に向けた取り組みを北九州市に展開するために、ステークホルダー活動推進プロジェクト、ブランディングプロジェクトを中心に実践を展開しています。新体制1年目の後前半は、おもにステークホルダー活動推進プロジェクト関連の活動が中心でしたが、後半ではブランディングプロジェクトにも本格的に取り組む予定です。ESD実践を北九州市に根づかせていくためには、コミュニティに属する人や組織の利害関係を理解し、そうしたステークホルダー(利害関係者)が共存できる地域の土壌をつくる必要があります。ブレンディングプロジェクトの活動として、学校や企業など未経験のフィールドに出向き、ESDの教材やアプローチの開発をめざす新たな実践に挑戦したいと考えています。

 

実習成果報告

私たちは実習に臨むうえで、SDGSの17項目のうちその活動に関連するものについて、必ず取り上げることを意識しています。具体的な目標の達成に向けて地域の人々と力を合わせるために、自分たちの立場で何ができるのかを常に考えて活動しています。ステークホルダー活動推進プロジェクトにおいては、ESD協議会会員や地域の人々がESDやSDGSの理解を深めることを目的として、月に一度、「ツキイチの集い」の企画・開催をしています。6月は、ESD協議会の総会に参加した会員を対象に、企画したワークショップにおいて、活発な意見が飛び交い、参加者の方々よりESDやSDGSの学びが深まったと評価をいただきました。7月は、小学生と保護者に向けて「エアコンなしで夏を涼しく過ごす方法」のプレゼンテーションをしたうえで、一緒にペットボトルを利用したエコロジカルな風鈴を作る環境教育を実践し、ESDのことばを覚えてもらうという成果がありました。8月は、「地元食材を使ってBBQ(バーベキューでベストな心のキュージツを!)」を企画し、協議会会員と地域の方々を対象に、地産地消に関する講義と地元食材を使ったバーベキューを実施しました。その際に3つの団体に講義をしていただき、地産地消の学びを深め、食品ロスの問題を啓発する契機となりました。3回実施した「ツキイチの集い」を通して、少しでも北九州市のESD普及に貢献できた手応えがあり、大きな喜びを感じています。ブランディングプロジェクトでは、FacebookやESD協議会の広報誌「未来パレット」の作成に加わり情報発信しています。このほかに、環境ミュージアムで開催された「未来ホタルデー」の出展や、男女共同参画センターにおけるムーブフェスタにおいてワークショップを実施し、さまざまな機会を利用させていただいきESDの普及に努めています。

実際の活動のなかでは、プログラムとSGDSをしっかり関連づけて参加者の方々に説明することが難しい企画もあり、ESDの効果を十分に発揮しきれなかったとふりかえることもあります。今後は、企画についてのアンケートやリフレクションシートによる活動成果を丁寧に分析し、あらゆる世代へ伝わりやすい内容や方法を工夫してESD活動を推進する力を高めていきたいと思います。