北九州食スマイルプロジェクト

実習紹介
北九州食スマイルプロジェクトは、「食の魅力発信や課題解決を通して、北九州市民の笑顔を増やすこと」を目的に、「食品ロス」「食育」「子ども食堂の運営支援」などに取り組んでいます。
現在、日本の食品ロスは年間で約500~800万トンと言われています。これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分のご飯の量を捨てていることになります。その一方で、1日の内で十分な栄養をとれるのは学校給食だけ、という子どもたちもたくさんいます。このような「食品ロス・食育問題からつながる子どもたちの心の貧困」という地域の課題に着目し、「特定非営利法人フードバンク北九州ライフアゲイン」さんが取り組む子ども食堂「もがるか」に参画し、「地域の家族」で温かい一家団らんを形成し、地域全体で子どもをサポートする活動を行っています。
「もがるか」では、子どもたちが来ると「おかえり」と迎え入れ、学習支援や一緒に遊んだり、食品ロスの材料を使って料理を作ったりしています。そして夜ごはんをみんなで「いただきます」と感謝の気持ちを持って楽しく食べています。当たり前のことのようですが、課題を抱えた子どもたちに「当たり前の日常」を習慣化させることで、食の貧困が心の貧困につながる負の連鎖を断ち切ることにつながっています。
また、子どもたちを対象としたケーキ作り講座や、かるたを使った行事食講座、紙芝居を使った夏バテ予防講座など、食育講座を行っています。講座では、食について楽しみながら食について学ぶことを意識して取り組んでおり、人気を博し毎回50~80人もの子どもたちが集まってくれる講座になっています。

実習成果報告
私は、これらの活動を通して、一筋縄ではいかない地域活動の難しさを知りました。子ども食堂に毎週行ったからといってすぐに子どもの貧困がなくなるわけではありません。むしろ、この人たちはどんなことをしても自分を愛してくれるのかという「ためし行動」の時期もあります。この地道さを、2年半の実習を通して学びました。しかし、まったく変化がないのというわけではなく、少しずつではあるものの信頼関係を築き、子どもたちの親でもなく、兄弟でもなく、親戚でもない、「なんでも気兼ねなく相談でき、話し相手になってくれる近所のお姉ちゃん」という、私たちだからこそできた関係づくりができたのではないかなと思っています。
私にとってこの2年半は、おそらく普通の学生だったら見ることも、知ることのなかった世界を知り、ひたすら考え抜いた2年半でした。そして、これからの私の人生に絶対何かヒントになるだろう貴重な体験ができた2年半でもあったと思います。このプロジェクトに全力で取り組んだ2年半は私のかけがえのない財産です。