司法福祉実習

司法福祉実習1
実習紹介

 司法福祉実習は、法に触れる行為をした少年や成人に対して、「福祉」的なアプローチをしていく実習です。これまでは、このような人々に対するアプローチは「司法」が中心となっていました。つまり、罰を与えて反省させ、再犯を防ぐというものです。しかし彼らが同じ過ちを繰り返すこと無く、地域の一員としてやり直すためには、福祉的な視点も必要です。
たとえば、社会生活能力の低い知的障害者や高齢者の場合、刑務所から出所しても、親族等の関わる人がおらず、すぐに再犯に至ってしまうということがあります。しかし、出所時期から司法と福祉を結ぶコーディネータが関わることで、福祉的な支援とつながり、再犯をせずに地域生活を営むことも可能になります。また、非行少年の場合は、年齢の近い大学生と接することにより、他者とのつながりが形成されたり、新たなロールモデルの提示にもなります。
少年と関れる学生にとっては、自分とは異なる生活背景を持つ人々について理解を深めたり、自分が社会の中で果たすべき役割について考えるきっかけになります。
実習名からどのようなことをするのだろう?内容がよくわからない、などと思われがちですが、たとえば家庭裁判所と協力して行う「少年友の会」の活動を行っています。具体的には、非行少年や他のボランティアの方々と一緒に農地センターでの体験や学習支援を行っています。また、2014年には北九大の「BBS」を発足したので、こちらも積極的に行っています。「BBS」は全国にあるボランティア団体で、地域の保護司会等と協力しながら、少年たちを含め地域の方々と共に様々な活動を行います。学生自らが企画し運営していくという点では、難しさもありますが、これからもチャレンジ精神旺盛な地創生らしさが発揮できる取り組みになることを期待しています。
少子高齢化社会における地域創生を考えるとき、福祉的視点は欠かせません。地域福祉コース以外の学生にもこのような活動に興味を持ってもらいたいと願っています。

実習成果報告

 私はBBS活動を主に取り組んでいます。BBSは身近な存在として少年たちにかかわり、一緒に悩み、学び、楽しむボランティア団体です。北九州市立大学BBS会は、保護観察所や保護司、更生保護女性会、他地区のBBS会の方々と協力して、スポーツフェスティバルの開催、ともだち活動としての学習支援、社会貢献活動などをしています。スポーツフェスティバルでは参加者を当日までに把握するのが難しく、突然大人数の参加になったり、とても早く来られたり、大幅に遅刻したりする方もいます。そのような点を考慮して企画をすることの難しさも学びます。現在少年の学習支援を担当しています。最初は順調に進んでいましたが最近になって断られることが多くなってきました。私は少年が更生の中で抱えている悩みや不安を解消できる存在になりたくてこの活動をしています。その背景には何があるのか関わりの中で探し、見つけられるようこれからも寄り添っていきたいです。

私は福岡家庭裁判所小倉支部で行われている「少年友の会」の活動と、北九州市立大学BBS(北九大BBS)の活動に携わっています。「少年友の会」の活動の中で学習支援活動がありますが、ただ単に少年に対して勉強を教えに行くということではなく、少年と問題に対して一緒に考えていく姿勢を大切にしています。北九大BBSでは、1年に2回、スポーツフェスタを開催し、少年との交流の場を設けています。企画から自分たちで行い、ほとんど初対面の少年たちにどのように進めたら楽しんでもらえるのか、様々な工夫をしています。このような活動を通して、日頃少年が周りの大人に言いにくいことでも、学生である私になら気軽に自分のことを話せるという存在になれればと思います。少年たちと年齢が近いからこそ分かり合えること、大学生だからこそできることをこれからも見つけていきたいと思います。