北九州市立総合医療センター

実習紹介

週に1度、北九州総合医療センターに、学生ボランティアとしてうかがっています。総合医療センターは、脳性麻痺・知的障害・発達障害などニーズがある方の医療ならびに療育(リハビリテーション)を行うための病院、保育を通じて発達をうながす通園施設、生活を支える社会福祉施設でもある総合的な機関です。
学生ボランティアは、0歳児から就学前までの心身に発達の遅れやつまづきが見られる子どもたちの通園治療を行う「総合通院」、15歳以上の重度心身障害を持っている方の日中活動を行うデイケア「ナイスデイ」、そして小学生から高校生までの様々な年代の子どもたちが通う病棟の学習支援・寄り添いボランティアの3種を、学生がそれぞれ選択して活動しています。
ボランティア実習といっても、最初は何もできません。食事の介助ひとつで利用者の命に関わることもありますし、何をすればよいのか怖くて手出しができないのです。ただ、そういった怖さの体験も、福祉の世界では大切なことです。
学生たちに徹底しているのは「まずは指示に従う」という点です。その場にいる指導者や専門職者の言うことを聞き、見て、その通りに行動することが必要です。今までの蓄積を、決して無視してはならないのです。時には現場の状態に疑問を持つことがあるかもしれませんが、自分の知識内で判断を下すことをせず、必ず持ち帰って尋ねてみることです。
総合通院、ナイスデイ、学習支援と寄り添いボランティア、いずれにおいても回数を重ねるごとに利用者とのコミュニケーションがとれてきているようで、断続の意義もあると感じています。
療育センターには、保育士、看護師、理学療法士、作業療法士、コーディネーター、リハビリ工学技師、家庭訪問指導員といった福祉のプロフェショナルが揃っています。彼らの利用者への関わり方、命を預かる仕事への姿勢などを間近に見て、プロの厳しさを肌で感じることは、学生にとって大きな経験になります。

実習成果報告

 私は5月から7月、週に1回療育センターの生活指導で実習させて頂きました。生活指導は多くの方が先天性の障害をもたれており、自力での歩行や発話が困難な方ばかりです。私の役割は主に寄り添いです。話しかけても相槌はなく、話すことを苦痛に感じたのは初めての経験でした。スタッフの方は言います、「外に出られない方が多いからこそ外の情報は良い刺激になる。昨日の月、道端に咲く花、何気ない日常から感じ取る心の余裕は良い支援へつながる」と。私にとって初めての実習だったため、不安が強く、その感情が利用者の方にも伝わっていたのだと思います。それから私は今日あったこと見たものを話し、疑問に思えば質問し、スタッフの方のまねするなど、今の自分にできることを一生懸命しようと考えるようになりました。私はこれから何ができるのか、何がしたいのか日常から多くのことにアンテナを張り、考えながら日々努力を積み重ねていこうと思います。

私は1年次から3年間、北九州市総合療育センターに通わせていただきました。センターでの実習は生活指導、デイケア、うさぎ通園の3箇所に分かれており、私は1年次では生活指導、2年目からはうさぎ通園で実習をさせていただきました。センターには、子供から大人まで、様々な障害者の方が通われています。そのため、その都度で私たちに求められる動きは変わってきます。自分は今何をすべきか、最初に職員さんに聞くようにしていました。そして回数を重ねるごとに、その場の状況を見て、自分がすべきことがわかるようになってきました。そうして動いていくうちに、職員の方や、保護者の方から「ありがとう」と言われることが増え、誰かの役に立てているのだという実感がわき、きつい時もあったけれど、実習を続けてきて本当に良かったと感じました。センターで学ばせていただいたことは、私の一生の宝になると思います。

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